部長室をでて、早速宮野君とやらと打ち合わせをする事になった。

「始めまして。営業二課 課長の有馬です
よろしくね、えーっと宮野くん?」

「始めまして、有馬さん。僕は営業一課の宮野 玄夜です。 ちなみに年は26です。
有馬さんと3つくらいちがいますね?」

「そうね。だから?」

「いえ、その年で課長にまで出世できるって中々凄いと思いまして。尊敬してます」

表情一つ変えずに褒められても褒められた気にならない。

むしろ、叱られてるようだわ。

「あ、ありがとう。それにしてもよく私の年なんてわかったね。」

「有馬さん有名人なんで。一課でも」

有名人? あー………売れ残り的なやつね
ハイハイ。

「そりゃどーも。どーせ私は売れ残りのアラサー女よ。すみませんでしたね、残ってしまってー!」

半分自暴自棄になって口から出てくる言葉。 思ったことが直ぐに口と表情に出てしまうのが、私の欠点。

「何、怒ってるんです?」

「うっ……。そうね、仕事しましょう。」