大学2年 さよならの季節


「はい、どーぞ」


紙コップにお茶を入れて持っていく。



「ありがとうー!まじ気が利くよな。ももちゃん。彼氏作らねーの?」


何て笑いながら話す。

まじか、こいつ。


「秋山さんがいる限り無理ですね」

「え?」

「秋山さんの守りをしながら、彼氏とか作る余裕ねーわ」

「ひでぇw
けど、ももちゃんに彼氏いなくてよかったよ。
ももちゃんに相談のってもらえてほんと助かってる」



秋山さんはズルい。
そんなこと言われて、嬉しくないわけがないのに。
例え、好きな人の好きな人の相談でも。



「感謝してくださいよ?」

「ほんと感謝してます。ももちゃん、大好き!」



ドス‼



「え!痛い!!」


殴っておきました。


「すみません。手が勝手に」



何が、大好き!だよ。
ふざけんな。

どれだけ嬉しいと思ってんだよ。