パシ!



きちんと先輩からバトンを受け取った。そして、私は地面を思い切り蹴り全力で走った。


遥夏の待つゴール地点まで…。


中間地点で2位の人を完璧に抜かし、1位の人との距離を縮めた。
やっぱり走るのは楽しいな。
そんなことを考えながら走っていた。



会場の声援はきっと、郊外の徒歩5分で付くいつも通ってるスーパーにまで届いてるだろう。



そのくらいに凄かった。




「心優!あと少しだ!!」



遥夏の声が聞こえてきた。その時私は遥夏のところまで一直線で走り綺麗にバトンを回した。




「さぁ!いよいよおおずめです!栄光なる勝利はどのチームに!!さて、アンカーに」