「1位の緒川君が引き当てた紙は『幼なじみ』です!」
あ…なんだ。幼なじみっか…。
ッズキン。
あれ…。今、何で胸が痛むの?
遥夏は私のもとを離れて友達の所へ行ってしまった。
私も花蓮さんの所へ戻った。
私、疲れてたのかな…?
「心優おかえり。借り物好きな人とかだったら盛り上がったのにね(笑)って心優。大丈夫?どした?」
花蓮さんが私の様子に気づいて心配してくれた。
「そ、そうだね!もう、反則だよ(笑)
私は大丈夫、元気だよ。」
今こんなこと言えるわけ、ないよね…。
「そっか。まぁ最後のリレー頑張ってね。」
「ありがとう花蓮さん。赤組絶対優勝しようね。」
うん。ホントに大丈夫…。
時間は過ぎ、色別対抗リレーが始まろうとしていた。
「さぁ!やってまいりましたー!!とうとうラスト種目!勝利するのはどの組なのでしょうか!代表者は位置についてください。」
1走者目の人が位置についた。私達赤組はアンカーから足の早いもの順に構成されててるみたい。アンカーが 遥夏で私はその前の5番目。
先生がスターターを上にあげた。
ーッバン!!!!
始まった。
会場は今日一番の盛り上がりを見せている。代表メンバーだけあって部活動のエースやら、学園で有名な先輩達が集まっているらしい。
今の所トップは黄色組、赤組は2位。第3走者まできていて1位との差は少し。きっと、4走者目の先輩が抜かしてくれる!
4走者目の先輩にバトンが渡ろうとした時、


