「ー…おーっと!スタートダッシュを決めた1年2組の緒川君が早くも借り物の紙をゲットした!」
遥夏は紙を見た途端キョロキョロしてい
た。
後から紙をゲットした人達は次々と借り物
を探すために叫んでいた。叫ばず探せる
物って一体何だろ。
私は喉が乾いたので飲み物を買いに立ち上
がった。その時、遠くから遥夏の声がし
た。
「あー!みーっけ!!!」
遥夏が指を指した為、遥夏を見ていた皆が
一斉に私を見た。
え、何?目立っちゃってるんですけど(汗)
「借り者じゃなくて借り人でしたか~♪もしかして緒川『好きな人』でも引き当てたんじゃな~い♪」
っな///!!そんな紙があっていいのは漫画の世界だけだって
そうこうしているうちに遥夏がきた。
「一緒に来いよ。」
そういって私の手を掴んで走りだした。
遥夏に手を引かれて走ったので女子の奇声が沢山聞こえてきた。
そして、私達は1位でゴールした。
なんだろう、この感じ。今ドキドキする。


