「心優ちゃんたーだいま!」
微笑んだお母さんが居た。
「お、お母さん?!」
「たく遥夏何嘘ついてんだよ!このごちそうは笹木さんが作ったんだろ。お前料理壊滅的だろ。」
遥夏はいかにも何か言い返したそうだった
が飛鳥くんの正論に何も返せなかった。
「なんでお母さんここにいるの?!」
ッガチャ。
「ただいまー。心優かえってきたぞ!」
「お、お父さん?!」
『おじゃましま〜す!』
「あ〜い!」
「お、小川さん夫婦まで!?」
なになになに?!今日はどうしちゃった
の?!嬉しさがこみ上げて泣きそうなんだ
けど。
「いやーね?そろそろ体育祭の時期じゃない?だから5月いっぱい会社お休み頂いたの。」
「っはっはっは。父さん休み貰えるように頑張り過ぎちゃった。」
「想羽さん(そうさん)ったら頑張り過ぎちゃってもう会社で3番目くらいに偉くなっちゃった!」
……ええぇぇええ!!いつどうやって偉く
なったのお父さん!?
「まぁ、色々事情はあるさ!こうやって帰ってこれたし、5月まで心優と一緒だ!」
「想羽くんは昔から頭が良くきれるからな!よく昔張り合ってたな!」
「あぁそうだな、懐かしいな龍樹(たつき)。」
「え、親父笹木さんと同い年なの?」
「知らなかったのか?俺と想羽と英里さん(えりさん)とみのりは同い年だぞ!」
…えー!!!!どれだけ腐れ縁なの?!
ちょっと状況整理するね。英里さんって呼
ばれたのが私の母。穏やかでマイペースな
お母さん。いつもニコニコしているから周
りの私達まで和ませちゃうんだよね(笑)


