「君はもう色別って決まってんのー!」
そういって遥夏が色別対抗リレーの枠に私
の名前を書いた。チームの命運がかかるの
にぃ!
「っちょ。勝手に決めないでよ私はまだ考え中だったんだから!」
「足速いからいいだろ?ほら、心優もわかってんだろ?俺は心優からバトン貰わねぇと早く走れねぇんだよ。だから、な?」
遥夏は全力でお願いポーズをした。
っぷ。可愛い(笑)
確かに遥夏のいってることはホントのコト
だ。小学校の頃からずっと私達はリレーに
出ていた。その中でも私は毎回アンカーの
遥夏の前で走っていた。過去に2回だけ、私
は体調不良で出れなかった時があった。そ
の2回のリレーだけ遥夏は何人もの人に抜か
されてドベから数えたほうが近い順位に
なった。なんで遥夏の足が遅くなったのか
は謎だけど、私が遥夏のモチベーション
を上げてあげないといけない(みたい)。
遥夏いわく、
「バトンの受け取りやすさ、バトンを貰う相手全てが完璧じゃないと俺は早く走れないの。」
………意味わかんない(笑)
私と遥夏のやり取りを聞いていた花蓮さん
が爆笑していた。
種目が決まった。
私は応援団と色別対抗リレーに出ることに
なった。
さて、明日から練習だ。


