ー教室。
「ー…えぇ、これから今月の体育祭の役割を決めたいと思います。」
小野先生が進行するLHR。季節は5月。
教室の中を窓ごしからガンガン照りつける
太陽の元で今、1年間の最大のイベント体育
祭の役割を決めている。
高校生活の中で体育祭と文化祭は私の中で
欠かせない存在である。
この学校は体育祭と文化祭の行事を一年ご
とに交互に行っている。だから今年に文化
祭がない。そして、来年は体育祭がない。
だから1年間の最大のイベントなのだ。
私はウキウキしながら黒板と向きあう。
黒板には小野先生が丁寧な字で書いた種目
がずらりと並んでいた。
どれにしよっかなぁ。
クラスメイトは次々とやりたい種目を
選んでいく。1人2つ選べるみたいだ。
遥夏は何選んだかなぁ。そう思って遥夏を
見ると遥夏は数人の男子に囲まれていた。
「学年対抗リレー出ようぜ!」
「最後のメイン色別対抗リレー出ようぜ!」
…など、勧誘されてますね(笑)
遥夏は昔から運動が得意。小学校からバス
ケをしていてズバ抜けた才能を持ってい
る(自称)。 高校でもバスケ部に入って
先輩や同級生の女の子達から人気だ。昔か
ら変わらないけどね(笑)