「やめろー!!!!!」
勢い良くドアが開く。
そこに居たのは…
「花蓮…さん…」
走ってここまで来たのだろう花蓮さんは汗
だくだった。
リーダーぽい人は花蓮さんが来たことに驚
いたが、突然笑い出した。
「っはは!っうふふふ。どうしてここまで来たの。っふふ。アンタの利用者を助けにってか?かぁっこいいねぇ。惚れちまうよ。」
花蓮さんは睨んで、そしてリーダーぽい人
の胸ぐらを掴んだ。
「テメェ、心優に何してんだよ。」
胸ぐらを摑まれてもリーダーぽい人は笑っ
ている。
「利用者って否定しないんだぁ。あぁそっか、友達要らない主義の人だもんねぇ?」
何、この光景。どうしたらいいの?黙って
見とけばいいの?それに、花蓮さん…やっ
ぱり友達じゃなかったのかな…?
「心優はダチだ!!!」
花蓮さんの声が響き渡った。私の頬には自
然と涙がこぼれた。
「心優とは出会ってまだ少ししかたってねぇ。けど、心優は他の奴らと違う!!」
「っふ。どうしてそんなに自信を持って言えるの。」
「そんなのわかんねぇよ!!」
そう言い放った花蓮さんは私の手を引いて
部屋をでた。
たどり着いた先は下駄箱だった。


