花蓮さんは金髪でくるくると髪を巻いてい
る。整った顔にばっちメイクをしている。
見た目?いやいや、花蓮さんのような感じ
の人なんて他にもたくさん居る。
花蓮さんが1番似合ってるけどね。
「…笹木さん。聞いてましたか?」
あ。私は我にかえった。ぼうっとしてて授
業中だということを忘れていた。
「すみません。」
注目された…恥ずかしい。
私はふと、遥夏を見た。すると遥夏は口パ
クで「だっさ〜」とニヤニヤしながら言っ
てきた。あっかんべーしてやるんだから。
私達はそんなやりとりをしながら数学の時
間を過ごした。
6時間目のLHRは委員決めだった。
「さて、今年一年の委員を決めていきます。まず委員長副委員長になってくれる人は居ませんか?」
小野先生の言葉にクラスはざわめきだし
た。
委員長や副委員長って目立つことあんま無
いよね?だって課題職員室に出したり授業
前の準備や号令するだけだし。色々考えて
いたらクラスの子が叫んだ。


