「心優ちゃん…。」
「心優…。」
二人は私を強く抱きしめた。
「離れてても父さんと母さんは心優ちゃんが大好きだからね。」
「うっ…うっ…私ね…ひくっ…お父さんが…頑張ってるの…うっ…知ってるから…だからお母さんと…うっ…たまには…帰ってきてね…ひくっ…私も…お父さんとお母さんが…うっ…大好きだから。」
私は頑張って笑った。
「ホントにいい娘になったわね。」
ありがとうお母さん…
「ありがとう心優。遥夏くん。心優はホントにいい娘だ。自分がいう立場ではないが、心優を傷つけたら許さんからな。」
お父さんもう傷ついてないよ…
「はい。傷つけません。僕が心優を必ず守ります。」
うん。一緒に住むなんていってないし…
そもそも遥夏僕キャラじゃないよ?
お父さんとお母さんの前だけでは小さい頃
から演じてるんだよ?…騙されないで…
私と遥夏はお父さんとお母さんを玄関で
見送った。
お父さんとお母さんは笑顔で手を振りなが
ら家の前で待っていたタクシーに乗って
空港まで向かって行ってしまった。


