「………って。」
 

…んっ。ここは夢の中。ん?誰かの声がす


る…。


「…ゆ。……きろって。」


…誰かが私を呼んでる?…


「…心優。起きろ。」


…あれ?これはもしかして夢じゃない?…


「心優。起きろ。朝飯!」


……あれ?…あれ…あれ……


「っは!おはよう遥夏。」


私は夢から覚めるように起きた。


「やっと起きた。おはよ!心優。飯は?」


遥夏はばっちり身支度が出来ている。




「っあ!そうだった!着替えてご飯作るからまってて!まず着替えるから部屋からでてって。」


へいへーいと言いながら遥夏は部屋をで


た。


時刻は6時、今日は4月7日で私達は名門「龍


魏丘学園(りゅうぎおかがくえん)」に入


学する日。制服はブレザーである。女子の


上は、カッターシャツ、濃いピンクのリボ


ン、黄土色のセーター、校章がついた深緑


のブレザーと下は、緑と赤と白のチェック


柄のミニスカート、灰色のニーハイソック


スで男子は女子と傾向は変わらずリボンが


ネクタイ、ミニスカートがズボン、ニーハ


イソックスがクルブシソックスである。男



女ともに、セーターとソックスには



規定でなくてもいいらしい。




私的には結構好きかな。この制服。




私は制服に着替え肩まである茶色の髪をア




イロンで内巻きにセットし右端をちょっと 



三つ編みしてリボンをつけ整えて部屋を




出た。





あれ…遥夏の様子がおかしい…。