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翌日も、あたしは学校を休むことにした。


ベッドの中でまどろみながら休みの連絡を入れていると、朝日が目を覚ました。


「おはよう朝日」


「あぁ……。今日も休むのか?」


「うん」


「そんなに休んで。学校に行きにくくなるぞ?」


朝日の言葉にあたしは思わず声を出して笑ってしまった。


朝日が親のような事を言うとは思ってもいなかった。


「なにがおかしいんだよ?」


朝日は首を傾げてあたしを見る。


「学校なんて行っている場合じゃないでしょ? タイムリミットは近いんだから」


あたしがそう言うと、朝日は目をパチクリさせて自分の体を見下ろした。


「なら、どうして俺を殺さない?」


その言葉に、返事に詰まる。


「あたしは朝日を殺すつもりはないよ」


「どうして? タイムリミットを気にするなら、俺を殺して彩花が生き残るしかないじゃないか」


「そうかもしれないけど。でもまだ解決策はあるかもしれないから」


あたしはそう言いながらベッドを抜け出した。