両親が旅行へ行く前に、吉田のおばちゃんに連絡を入れていたことを思い出す。
「おばちゃん、どうしたの?」
あたしがそう声をかけると、吉田のおばちゃんは振り返った。
その手には大きなスイカが抱えられている。
「あぁ、おかえり彩花ちゃん。うちの親戚がスイカを送ってきたから御裾分けに来たんだよ」
吉田のおばちゃんはシワシワの顔を更にシワシワにしてほほ笑んだ。
「そうなんだ!?」
あたしは慌てておばちゃんからスイカを受けとる。
想像よりも重たくて「うわっ」と、声を上げる。
「1人じゃ食べきれないだろうから、お友達を呼んで食べなよ」
おばちゃんはそう言うと、グッと腰を伸ばして玄関から離れた。
これだけのためにあたしの帰りを待っていてくれたみたいだ。
せっかくだから家に上げてあげたいけれど……今はそれもできない。
「なんのおもてなしもできなくてごめんね。ありがとう、おばちゃん」
「彩花ちゃんの元気な顔を確認できて安心したよ。じゃぁね、何かあったらすぐ連絡するんだよ」
吉田のおばちゃんはそう言うと、ゆっくり歩いて帰って行った。
あたしはその後ろ姿を見送ってから玄関の鍵を開けた。
「おばちゃん、どうしたの?」
あたしがそう声をかけると、吉田のおばちゃんは振り返った。
その手には大きなスイカが抱えられている。
「あぁ、おかえり彩花ちゃん。うちの親戚がスイカを送ってきたから御裾分けに来たんだよ」
吉田のおばちゃんはシワシワの顔を更にシワシワにしてほほ笑んだ。
「そうなんだ!?」
あたしは慌てておばちゃんからスイカを受けとる。
想像よりも重たくて「うわっ」と、声を上げる。
「1人じゃ食べきれないだろうから、お友達を呼んで食べなよ」
おばちゃんはそう言うと、グッと腰を伸ばして玄関から離れた。
これだけのためにあたしの帰りを待っていてくれたみたいだ。
せっかくだから家に上げてあげたいけれど……今はそれもできない。
「なんのおもてなしもできなくてごめんね。ありがとう、おばちゃん」
「彩花ちゃんの元気な顔を確認できて安心したよ。じゃぁね、何かあったらすぐ連絡するんだよ」
吉田のおばちゃんはそう言うと、ゆっくり歩いて帰って行った。
あたしはその後ろ姿を見送ってから玄関の鍵を開けた。



