「このセールの中から3000円分買えたら得だよね」


「いいのがあればいいけど……」


そう返事をして、チラリと菜々花と視線を合わせる。


そして同時にほほ笑んだ。


「よし! じゃぁこの中から探すぞ!」


菜々花は意気込んでそう言い、500円均一の棚に手を入れたのだった。