「なんで……なんでこんな事をするの!?」


クラスメート13人と緒方先生へ向かって叫ぶ。


「それは俺たちのセリフだ!!」


そらが叫んだ。


「どうしてあの時、すぐに警察や近くの大人に連絡してくれなかったんだ!!」


その言葉にあたしは返事に詰まった。


そらの言う通りだ。


あの時あたしがそのまま帰ったりしなければ、ユウ君は死ななかった。


「あたしの従兄の家族はあの男に殺された」


クラスメートの1人が朝日を見てそう言った。


朝日は今にも泣きだしてしまいそうな顔をしている。


「今日は他の先生も生徒もみんな休みの日だ。日頃の怨みを好きなだけ晴らす事ができる日だ!!」


先生がそう言うと、クラスメートたちからワッと歓声が沸き起こった。