幸せな時間はあっという間に過ぎていく。
日曜日の夜が終わり、目を覚ますと月曜日の朝がやってきていた。
「彩花、おはよう」
隣で眠っていた朝日が声をかけて来る。
その距離に一瞬ドキッとして、頬が熱くなるのを感じた。
「お、おはよう……」
「そんなに照れて、どうした?」
朝日はクスクスと笑いながらそう聞いて来た。
「なんでもないから、部屋出ててよ」
あたしはそう言い、朝日を部屋から追い出した。
今更初めてでもないのに、朝日に寝顔を見られたと思うと急に恥ずかしくなってしまった。
いつもの制服に袖を通しながらあたしは小さくため息を吐き出した。
これからまた学校だ。
朝日を置いて行くのも心配だし、しばらく休んだせいで気分は重たかった。
それに、まだまだ考えなきゃいけない事は沢山あった。
このまま朝日をこの家に住まわせるわけにもいかない。
両親が返って来るまでに朝日には別に住む場所を探す必要があった。
だけど、まだ学生であるあたしにそんな事をができるかどうか不安だった。
朝日が逃亡中の身だとすれば、なおさらだ。
最悪の場合、朝日は路頭に迷ってしまうことになる。
「色々考えてても仕方ないし、とにかく今日は学校へ行かなきゃ」
姿見の前に立ち、制服姿の自分を見てあたしはそう呟いたのだった。
日曜日の夜が終わり、目を覚ますと月曜日の朝がやってきていた。
「彩花、おはよう」
隣で眠っていた朝日が声をかけて来る。
その距離に一瞬ドキッとして、頬が熱くなるのを感じた。
「お、おはよう……」
「そんなに照れて、どうした?」
朝日はクスクスと笑いながらそう聞いて来た。
「なんでもないから、部屋出ててよ」
あたしはそう言い、朝日を部屋から追い出した。
今更初めてでもないのに、朝日に寝顔を見られたと思うと急に恥ずかしくなってしまった。
いつもの制服に袖を通しながらあたしは小さくため息を吐き出した。
これからまた学校だ。
朝日を置いて行くのも心配だし、しばらく休んだせいで気分は重たかった。
それに、まだまだ考えなきゃいけない事は沢山あった。
このまま朝日をこの家に住まわせるわけにもいかない。
両親が返って来るまでに朝日には別に住む場所を探す必要があった。
だけど、まだ学生であるあたしにそんな事をができるかどうか不安だった。
朝日が逃亡中の身だとすれば、なおさらだ。
最悪の場合、朝日は路頭に迷ってしまうことになる。
「色々考えてても仕方ないし、とにかく今日は学校へ行かなきゃ」
姿見の前に立ち、制服姿の自分を見てあたしはそう呟いたのだった。