リンク先に飛んでみると、真っ黒な画面の中で赤文字が浮かんでいる。


【景品を入れた袋を家の裏に出しておいてください】


「なにこれ。これじゃまるで相手はあたしの家を特定してるみたいじゃない……」


「そのくらいのこと、簡単だろ。彩花はサイトに登録した時に個人情報を入力しているんだから」


「それはそうかもしれないけれど……」


やっぱり気持ちのいいものではなくて、あたしはすぐにサイトを閉じた。


人間の生死を操るようなサイトだ。


そのくらいの事は当たり前にやっているのかもしれない。


だとすれば、しばらく朝日は外へ出ない方がいいかもしれない。


死体がケンイチだとバレればあたしの計画は台無しだ。


「運ぶくらいあたしがやるから、朝日は部屋に戻ってて」


あたしはそう言うと、裏口から袋を出したのだった。