「で、これをどこに送り返すんだ?」


朝日が2つの大きな袋を見てそう言った。


袋からは激しい異臭が漂ってきている。


これを普通に送ることはまず無理だ。


朝日が送られてきた段ボールにも、送り先は書かれていなかった。


あたしはスマホでサイトに接続した。


画面上に現れた自分の姿に一瞬吐き気を覚える。


あたしの体はすでに首まで切断されていたのだ。


流れ出る血は服を真っ赤に染めて、それは赤いドレスのようだった。


「彩花?」


しばらくその画像に釘付けになっていたあたしは、朝日の声にハッと我に返った。


そうだった。


送り返す場所や方法が書かれているか調べなきゃいけないんだ。


あたしはそう思い、画面をスクロールさせた。


すると下の方に【解体が終了した方へ】というリンクが張られている事に気が付いた。


今までこんなリンクなかったのに、まるでこっちの動きを監視されているような気がして寒気を覚えた。