次の日の夕方…… イライラが治まらないあたしは、とうとうとある場所に来てしまった。 昨夜は、ウィスキーに酔って一人で寝た。 起きたら、たーくんを、というより失恋を思い出して涙が出てきた。 理不尽だ。 どうして弟のせいで、あたしがふられないといけないのか。 あいつは可愛い彼女が出来て、有名になって、幸せにしているのに。 そう思えば思うほど我慢が出来なくなって、あたしは家を飛び出したのだった。