いつものあたしなら、竹本さんは格好のターゲットだった。 例え優弥がいたとしても、優弥なんて放り投げて竹本さんを選んでいた。 だけど、それがもう出来なかった。 今のあたしの心は、優弥に侵食されている。 帰りに、家の近くのCDショップに寄った。 そして、初めてFのアルバムを手に取ったんだ。