こんな訳で、無事に日本に帰ってきたあたし。 どっと疲れが襲ってくる。 これからしばらくは国内線で、こんなに消耗するフライトはない。 CAの仕事は好きだ。 やりがいだって感じる。 だけどやっぱり疲れも半端ない。 こんな時に癒してくれる彼氏はもういないし、敢えて優弥に連絡する気にもならない。 キャリーバックを引いて歩くあたしを、 「戸崎さん」 意外な人物が呼び止めた。