陸翔「おい、拓都見たか?あの女の子。

あの子が噂の新入生だよ。

美人だったな。

皆もそうだけど俺も釘づけになった。

お前はどうだった?

あの子よりいいかもしれない。」

拓都「…りだ」

陸翔「何って言った?」

拓都「無理だ。好きにならないなんてだめだと思ってたのに

そんなこと出来ない。

あの真っ直ぐで綺麗な黒髪も

あの大きくぱっちりして真の強そうな黒い瞳

色白く透き通る肌

細長い手足

すっととおった鼻

形がいい唇

すべてが愛おしい。

こんな気持ち駄目なのに

もう拒絶なんて

隠すなんて

諦めるなんて

もうそんなこと出来ない。

また捨てられるかもしれないのに

それでも…もう止められないんだ。」

陸翔「拓都。あの子はお前を捨てるなんて事はしない。俺が保障する。

きっとあの子も何かあると思うんだけど。」

拓都「何でそう言える?」

陸翔「少し、知ってる子だからかな。」


陸翔「彼女は、瑠璃ちゃんは、



俺の親友に捨てられたんだ。」