「どうかしたの?」
騒ぎを聞きつけて、戸田さんがやって来た。
やっぱり、心配してくれたのかな。
声をかけられて、我に返った。
フロア中のを見渡すと、周囲のみんなが注目していた。
いきなり入り込んで来たイケメンにみんなの目がくぎ付けになってた。
同じ、大声で言い合っていても、相手が課長だとみんな知らん顔してるのに。
おまけに、私の目の前では、イケメンが二人、にらみ合っている。
二人とも、笑顔だと微笑ましいけど、今はそういう気分じゃないみたい。
ライター、一個あれば、燃え上がりそうなほどピリピリしてる。
特に、戸田さんの方が。
「君は?」
戸田さんは、伊村さんに声をかけながら、ちゃんと私に大丈夫と目で確認してくれてる。
やっぱり、心配して来てくれたんだ。
私は、急に安心して、首を横に振って大丈夫じゃないと、戸田さんに答える。
戸田さんが、すぐに意味を理解してくれて、
「これから、打ち合わせだからいいかな」と伊村さんに言ってくれた。
「わかった。それなら、また五時に事務所に来てくれ」
そういうと、伊村さんは大人しく立ち上がって、オフィスに帰っていった。
戸田さんは、一応念のためと言って会議室に呼んで、話を聞かせてと言ってくれた。
「いったい、何があったの?」
戸田さんに、優しく背中を叩かれて、嬉しくなる。
「すみません。ご迷惑をかけて」
本気で心配してくれてるなら、嬉しいです。
「いいよそんなこと」


