「俺のせいか?」
とぼけて、肩をすくめて見せる。
「あなたのせいです!半分は」
「まあ、そうだな」
彼は、その場に屈んで、机から床に落ちた資料を渡してくれた。
「もう、帰っていただいて結構ですよ」
受け取った資料が、まるで違うファイルから抜き取られてると気付いて、愕然とする。
ああ、ルナに文句言うより自分で片づけた方がストレスが少ない!
そう自分に言い聞かせる。
「ダメだ。まだやる事がある」
あまりの剣幕に、伊村さんも、強く言わなくなった。
「夕方にしてください」
私には、そんな気力も残っていない。
「もう一度ここに来るのは、面倒だ。だから来いよ」
彼は、大真面目に言う。
「来い?私は、あなたの何ですか?」
「一緒に仕事にしてる仲間。それとも、もっと、どうにかなりたいのか?」
「どうにもなりたくありません」


