「まあ、篠原さん夕方に戻って来ていただければ結構ですから。
それまでここでお仕事されていては?」
私は、がっくり肩を落とした。
自分の仕事が全く評価されてない?
そういうことだよね?
ここまで契約をまとめるために、必死で頑張って来たのに。
偶然、転がり込んできた契約の方が大切なんだ。
煮るなり、焼くなりしていいっていう程度の人間なんだ。
会議室を出て、自分の席に戻るとなぜか横に伊村さんが立っていた。
「どうかしたんですか?」
会議室を出たら、真っ先にオフィスに帰ると思ったのに。
「ここが君の席か?」
「見れば、分かるでしょう?」
イラついていて、伊村さんに当たってしまった。
けれど、彼は、全然気にしてないようだった。


