私は、エレベーターで恋に落ちる



どうしよう。彼と目が合ってる。

ここで働いてるのかな。

格好は学生のようだけれど、彼は一目見て、いつも見慣れてる男性たちとは違う、オーラ―のようなものを身にまとっている。

他の人にはない、ピリッとした緊張感みたいな独特の雰囲気がある。

「君、このフロアで働いてるの?」

ん?

言葉は優しいけど、目つきは厳しいのね。

切れ長の目が、厳しくなってる。

「えっと……あの」

何かがおかしいと感じた。


彼がぐっと、私との距離を詰めてきた。

「違うよね」

恐ろしく冷たい目つきで私を見ている。

「すみません、私……」

「ちょっとこっちに来てもらおうかな」