私は、エレベーターで恋に落ちる

「俺の物」

「鬼ごっこは終わりだ」

ふわっと体が浮いて担がれた。

多少暴れても、びくともしない。

寝室に移動して、ベッドの上にドサッと落とされる。



「ちょっと待ってよ!」

「なんだ?」


「気持ちがないのに、体の関係になるのは、嫌なの!」


「気持ちがない?お前、俺のこと好きだろう?」

これだけ必死に話してるのに、彼の方は笑ってる。


「どうしてそんなこと言えるのよ」


「屋上に、何しに行った?」

うっ……そう来るか。

それは……どうしてって言われても。
ノーコメントよ。


「えっと、それは……」
深く追求しないでね?


「俺に会いたかった?」


「違う……」
ぶるぶると首を振る。


「違わない。会いたいと思ったから、一緒に見た場所に行きたかったんだろう?」
本当にこの人は、手に負えない。

「もう……分かってるなら」

「好きじゃなきゃ、毎日顔みたいなんて思うかよ。エレベーターの中で、君の会社のくそ野郎に口説かれてるの見せられて、平然としてられるか」