私は、エレベーターで恋に落ちる

「暇つぶしじゃないし、遊びたいわけじゃないよ」

「じゃあ、どういうことなの?ちゃんと納得させてください」


「毎日、君のこと見てた。朝、出かける前に君の行動の予測を立てるんだ。
この子は、何を考えて行動するんだろう。
どうして目的の店に、まっすぐ向かわないんだとか。
いろいろ考えるのが面白くなった。そんなことしてるうちに君を見ないと一日が終わらなくなったんだ」


「ずっと見てたって、どのくらい?」

「それほど多くはないよ。朝、オフィスに向かうときと、昼にお昼に行くとき。そして帰る時」


「そういえば、ちょうどいいタイミングでエレベーターで会ったり、偶然出くわしたりしてたことがあったね。あれはどうして?」


「君がオフィスを出るタイミングで、エレベーターに乗れば、たいてい先に下りて、君を待つことが出来る」

「その時も見てたのね」

「たまたまだよ」

「最初にあった時も、私が乗り込むのを待って後から乗り込んだんでしょう?」

「それは、仕事だった」

「それ以外は?」