私は、エレベーターで恋に落ちる

「えっと、どうして私は伊村さんとここに居るんでしょうか?」
そんなことより、肝心なこと聞かなきゃ。


「ん?」彼が手を止めて、こっちを見る。

何言ってんだ?って顔してる。

「ん?じゃなくて」

「覚えてないのか?」

「ええ、生憎。何にも」

「それは、お前が俺に会いたいって強く思ったからだろう?」
何ですか、その言い草は。


「えっ???」
どうしてそんな展開になってるんだ?

私、寝ぼけてるうちに何か白状したのかな?

うそ……

鬼の首取ったように、仁王立ちになってる伊村さん。

「本当なのか?あんな状況の時に、お前俺に会いたいって思ったの?」

「思ってません」

どうやら、何か気が付いたみたいだ、
自信もって答えてる。

「すごい顔赤いけど。図星だろう?」

何が言いたいんですか?