私は、エレベーターで恋に落ちる

夜の底が明るくなった。

そう言ってたの、誰だっけ。

真っ暗な闇の中から、ほんのりそこの方が明るくなってきた。

夜ってそうやってあけるんだ。

きれいだな。


こんなところに閉じ込められて、誰にも気づかれずに死ぬのかな。

それにしても寒い。

明け方が一番冷える。

誰かがそう言ってたっけ。

もう、誰でもいいや。

ぺたんと床に座って、膝を抱えた。



マッチ売りの少女は、大好きなお婆さんに迎えに来てもらったんだっけ?

だとしたら、私は?

誰が迎えに来てくれるのかなあ。


大好きなお婆さんは、まだ生きてるし。

死んだお爺さんは、めんどくさがりで迎えになんか行くかってゴネてるかもしれない。


本当にここで死ぬのかな。

私ここに何しに来たんだろう。

本当にバカだ。