もし悠希が、仁奈に何かしていたら

俺は…俺は……


「城井ちゃん、話中みたい…」



誰かに電話してるってことか…



「とりあえず、先生からの預かって、
私は部屋に戻るね。
城井ちゃん戻ったら、瀬野君に連絡入れるように言っとく」



そう言われても、先生から預かったものなんて

ないんだけど…


「あ、いいわ。
俺、仁奈に直接渡すから。
もう部屋に戻っていいよ」



そう言って俺は、そいつと別れた。



計画は失敗か…


まぁ、明日もあるしな。

それより、仁奈はどこいったんだよ…


まさか本当に悠希のとこに行って…

手の早い悠希だ…もしかしたら、もう…





「わかりました。失礼します」


部屋に戻るため階段を上がっていると

下から声がした。