ドン!!! と、何かがぶつかった音がした。 車の急停車する音がいくつも鳴り響く。 「きゅ、救急車呼んでっ!!」 裏返った大人の声。 恐る恐る目を開ける。 心臓がドクドクと暴れていた。 車から降りてきた人たち、その隙間から見えたのは…… 血の海ーーーー そして、その中で倒れていたのは、 「う……そ……」 亜美ちゃんを抱きかかえたまま倒れる、海也だった。