服をそっと半分だけめくる。 交わしきれずに当たった蹴りや殴られた後であざが広がっていた。 「……あいつ絶対殺す。」 「優?」 優がそう呟いた。裏の人だけあって怖い。 それからさんはテキパキと手当をしていく。 「君は藍坂 美影だよね。」 「うん。でもいいの? 私の名前知ってるなら私が夜月の幹部だって知ってるんでしょ?」 知らないやつを軽く自分のテリトリーに入れるのが不思議だ。