確かに、私はいつも頭をあまり拭かない。 その代わりに、暖房の効いた部屋に入って、ゆっくり自然乾燥する。 「別に、濡れたまま布団に入るわけじゃないし……」 「乾くまでの間、パジャマが濡れるだろ。それとも、お前がパジャマまで乾かすっていうのか?」 「いや、さすがにそこまでは……」 「だろ? じゃあ大人しくかせ」 「あ!」 目にもとまらぬ速さで、師匠は私のタオルを奪取する。 そしてごしごしと強い力で擦られるのではなく、優しく、まるで小動物を撫でるかのような仕草で私の髪を拭いてくれた。