「だから食べたって言ってんだろ」と言う才賀の手に無理やりクッキーをもたす。


「私があげたハートを才賀が受け取って食べたっていうのが大事なんだからね!」

「別に貰ったら食うけど……だからってお前の告白をOKしたことにはならねーからな」

「う……!」


どうやらこの恋の道のりは、思ったよりも長くなりそう。

だけど、楽しく歩んでいけるよね。

だって、私たちは毎日お互いの朝を迎えて、お互いの夜を見送ってるのだから。

ゆっくりでいいの。

だけど、私を見てて。

きっと、私のことを好きにさせてみせるから――!



「はい、クッキー」

「もういらねー」







『俺様同居人と××関係!?』 完