──という、私の心の声をありったけしたためたエアメールを、ママとパパはイギリスのマンションで読んでいた。 「ねぇ、ママ、彩音が、彩音がお嫁に行っちゃうよ……!」 「しっかりしなさいよパパ~こうなるかもって分かって才賀くんを家に招待したんでしょうが」 「そ、そうだけど……! 二人っきりにさせていいのかな? へ、変な道に進んでないといいけど……!」 と心配するパパに「大丈夫でしょう」と言うのんびりとした女性の声。 少し片言な日本語だけど、女性は日本人だ。