それはあれか、ペントハウスに二部屋あるとか、弁当作ってるのは東条のおばあさんから野菜貰ってるからとか、そういった努力を全部ムダだと分かっていながら、あの時「分かったふり」をしていたということか……。 「お前、気づいていたなら最初からそう言えよな」 「それはダメ」 「なんでだ」 「彩音さんがあんなに必死で誤魔化そうとしているのに、それを無に帰すなんて出来るわけない」 「その話し方……東条の前だけ、別人になるんだな。それとも、あっちが本当か?」