言い残して部屋を出る。

その後すぐに「はあ!?」と言う才賀の声が聞こえたような気がしたけど、お風呂が終わると晩御飯が並んでいたので、メモのことはすっかり忘れてしまっていた。


「じゃあ、才賀」

「はいはい」


二人で手を合わせる。

そして、



「「いただきます」」



そこには、最初の頃よりも砕けた表情の私と才賀の姿があった――