「ほら、手を貸せ。俺の手の上に乗せろ」 「え、どうやればいいの?」 「だから、こうだよ」 東条の手をグイッと引っ張って、俺の前へ持ってくる。 東条の手を、俺の指ですみずみまではわせ、粗方のタネを救出した。 「よし。これでいいな。お前もう向こう言ってろ。後は焼くだけだから」 「……わ、分かったわよ」 顔を赤くした東条が、リビングの椅子に座る。 ん? ‟顔を真っ赤にした”?