「彩音ちゃん、どうしたの? 調子悪い?」

「え? ううん、全然」


青山くんは部活にまだ行かないらしく、自分の席でスマホを弄っている。


「そういう青山くんの方が、何だか顔色悪いわよ?」

「え、そ、そう?」


部活は休んだ方がいいんじゃ――と言うと「ねえ、彩音ちゃん」と、いつになく真剣な顔で青山くんが私の方を向いた。体ごと。