だけど、アキナちゃん、大丈夫。 こんなことをする人物は一人しかいないから……! 「むがぁ!」 私は力の限り布をとり、後ろを向く。 するとやっぱり、そこには才賀がいた。 「さ、才賀くん……」 「や、やっぱりさっきのは木下さんだったんですね……一緒に降りてこなかったから違ったかと思いました!」 ん? ということは、ここで才賀が出てこなかったら何とかなってたりした? という思いがしなかったわけでもないけど、出てきてしまったのだから仕方ない。 「実は」と口を開ける才賀に、全てを委ねた。