「昨日貸してくださったハンカチ、あれ、木下さんの物ですよね?」 「え」 「す、すみません。アイロン掛けている時に、その……名前を見つけてしまいまして……」 アキナちゃんが顔を下げても、ショートカットだから髪で顔が隠れない。 それに比べて私は……卑怯くさく妖怪になってまで髪で顔を隠して……恥ずかしいわ……。 「(で、でも!)」 それとこれとは話が違う! 例え卑怯なことをやっても、嘘を貫き通さなくちゃダメな時があるの!