「昨日は風邪でお休みしていたの。 教室まで見に来てくれたの? ありがとう」 「いえ! ずっとエレベーターの前で待っていました!」 「(なんで!?)」 聞くと、どうやらすぐにハンカチを返したかったらしく、今も綺麗にラッピングされているハンカチが彼女の手の中にあった。 「これ、ありがとうございました! 彩音さんの優しさが胸に染みました……!」 「お、おおお、大げさだよ~」 奮える手でハンカチを受け取る。才賀も、本当に自分のハンカチだろうかと盗み見ていた。