「(しまった~! 間違えて才賀のハンカチを貸しちゃったんだ!)」 マズイ、これはマズイ。 何がマズイって、才賀のハンカチは完璧に男性者で、明らかに私が持つ物とは違っている。 明らかに男物……それを私が持っているなんて変! それが東条グループの社長令嬢なら、なおの事!! 「あ~やってしまった~!!」 頭を抱える私に、才賀は努めて冷静に、 「別にそこまで反省する事じゃねーよ。今日は出しとけよ」 と何とも呑気な回答。