「(先入観に囚われ過ぎた……)」 東条の行動をよくよく思い出せば分かったことなのに、なんであんな無理難題な想像をしてしまったのか……。 「はぁ……」 情けなくて、溜息が出る。 すると、苦しいながらも俺のため息を聞いた東条が、「ん」と体温計を差し出しながら俺の様子を伺おうとしていた。 「才賀も、風邪?」 「引いてねーよ」