「……」 やっぱり、意味がよく分からない。 才賀に詳しく聞こうとしたのと、才賀が私の濡れた髪を見て「おい」と言ったのは、ほぼ同時だった。 「お前、濡れたのか?」 「え、あ……うん。雨に降られちゃって」 「じゃあすぐ風呂行け。お湯は今から入れる」 「うん、ありがとう」 私を離して、すぐにお風呂の液晶を操作する才賀。軽快な音が響き、「満タンで設定しました」という音が聞こえた。