目は決して大きくはないけど、横にスラッと長く切れ長の目。顔は小さい、髪も短くて……あぁ、モデルさんみたい! 私はハンカチを取り出して、 「あの、良かったら使ってください」 と差し出した。すると女の子は「悪いですよ!」と言ったけど、私が譲らないと分かったらしく「ありがとうございます!」と素直に受け取る。 「何階ですか? 押しますよ」 「じゃあ、五階で……」 と言った女の子の目が、ギョッと大きくなった。目の先にあるのは、止まる階に灯りがついている階数ボタン一覧。