俺たちが同居していることは、教師は全員知っている。 事前に親同士が話を通してくれていたみたいで、転校初日に職員室を訪れると「大変だと思うけど頑張れよ」と何人もの教師に声を掛けられた。 そういう意味では、俺は有名なのかもしれない。 「今日は才賀くんの部活を決めるために、片っ端から見学していってるんです」 「あら、そうなの。自分に合った部活が見つかるといいわね」 と俺に微笑みかけたのもつかの間。 東条に視線を移すやいなや「これは!!?」と、あいつの両手をギュッと握る。