「まさか全部回るわけないよな?」 「え~まっさか!」 東条が明るく笑ったのを見てホッとする。この広い校舎に散在している部活を一個一個回るなんて、何日かかるか分からない。 と思っていたが―― 「全部見て回らないとその部活の魅力が分からないじゃない~。だから今から回るのよ? もう才賀くんったら」 ドスッと肘で小突かれる。この野郎……帰ったら覚えとけよ……。